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ご利益からさがす

神社のご利益一覧

厄除け、安産、合格祈願——同じ「お参り」でも、願いによって訪ねるべき社は変わります。それぞれのご利益が何を意味し、どんな由来で神社と結びついたのかから見ていきます。

ご利益とは — 神仏から受ける恵みのこと

ご利益(ごりやく)は、神仏から人が受ける恵みを指す言葉です。辞書は「神仏が人間に与えるお恵み、幸運」と説明し、古くは「利生(りしょう)」「霊験」とも言い換えられてきました。似た言葉に「神徳(しんとく)」があります。こちらは神の威徳、つまり恵みのもとにある神さまの側の働きを指す言葉で、ご利益が受け手の側から言った言葉であるのと対をなします。

そのご利益は、神社が思いつきで掲げているものではありません。ほとんどは祭神の来歴から導かれています。弓矢を執る武神・誉田別命(応神天皇)を祀る八幡宮が必勝祈願と厄除けを、その母である神功皇后をあわせて祀ることから安産祈願を受けとめてきたのは、その典型です。学者であった菅原道真を祀る天満宮が学業成就の社となったのも同じ筋道をたどっています。

神社で祈祷を申し込むときの項目名は「願意」と呼ばれ、同じ願いでも社によって名の付け方が違います。太宰府天満宮は学業の願いを「受験合格祈願」「学業上達祈願」と分けて掲げ、商売の願いを個人は「商売繁盛」、会社や団体は「社運隆昌」「事業繁栄」と、主体で名を分ける社もあります。このページの分類は、そうした呼び名の違いをまたいで、願いの近さでご利益を束ねたものです。

当サイトでは、ご利益ごとにその意味と由来、祈願の時期や作法、そして全国で名高い社を整理したうえで、掲載している神社を出典つきで並べています。各社が公式の祈願項目として掲げるものと、祭神の来歴から導いたものは区別して示します。ご利益の大小を比べたり、社に序列をつけたりするためのページではありません。

※ 各ご利益の「掲載N社」は、当サイトが掲載している132社(八幡・天神を先行整備中)に対する数で、全国の該当社を網羅したものではありません。

ご利益の一覧 — 分類・別称・掲載社数

分類ご利益別称掲載
勝負運武運長久武運78社
勝負運必勝祈願勝運・勝負運・スポーツ必勝14社
厄除・方除厄除け厄祓い・災難除け25社
厄除・方除方位除け方除け・八方除け5社
子ども・家庭安産祈願安産・子安49社
子ども・家庭子育て・子宝子授け・子育て大願48社
子ども・家庭家内安全家庭円満18社
縁縁結び良縁・恋愛成就6社
金運・商売商売繁盛事業繁栄20社
金運・商売金運財運・金運上昇3社
学業学業成就・合格祈願合格祈願・受験68社
安全交通安全車祓い19社
安全海上安全航海安全・大漁祈願5社
健康病気平癒健康長寿・無病息災15社
その他芸能上達技芸上達55社
その他開運招福開運・招福13社
その他五穀豊穣豊作祈願10社
その他国家鎮護鎮護国家4社
別称は、同じ願いに対して社や場面で使われる別の名です。祈祷の申込書に並ぶ項目名(願意)は社ごとに定められており、ここに挙げた名で受け付けていない社もあります。

勝負運のご利益

必勝祈願は、試合や試験、商談や選挙など、相手のある事柄の前に勝運を願う祈りです。もとをたどると武人の運の長久を願う武運長久の祈りがあり、名を変えて今日の勝負ごとの祈りに受け継がれています。

勝負運で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

厄除・方除のご利益

厄除けは、身にふりかかる災いをあらかじめ祓っておく祈願で、数え年の厄年に受ける形がよく知られています。方位除けは方角の巡り合わせによる災いを避ける祈願で、年齢の節目を見る厄除けとは別の体系です。

厄除・方除で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

子ども・家庭のご利益

安産祈願から、子授け・初宮参り・七五三と続く子育ての祈願まで、節目ごとに社を訪ねる形が長く行われてきました。家族の息災を願う家内安全は、住まう土地を守る氏神・産土神に願うのが基本とされてきました。

子ども・家庭で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

縁のご利益

縁結びは、良い縁に恵まれることを願うご利益です。恋愛や結婚を思い浮かべる人が多いものの、本来はもっと広く、仕事の縁・人の縁・住まう土地との縁までを含みます。

縁で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

金運・商売のご利益

商売繁盛は商いが栄えることを、金運はより広く財運一般に恵まれることを願うご利益です。個人の商いは「商売繁盛」、会社や団体は「社運隆昌」「事業繁栄」と、願いの名を分けて受け付ける社もあります。

金運・商売で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

学業のご利益

学業成就・合格祈願は、学びの成果が実ることを願う祈願です。対象は入学試験に限らず、資格試験や就職試験、日々の勉学までを含みます。学者であった菅原道真を祀る天満宮が、学業成就の社として知られています。

学業で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

安全のご利益

交通安全は車や自転車、道中そのものの無事を、海上安全は船に乗る人と海で働く人の無事を願う祈願です。車を境内に入れて祓う車祓いのように、乗り物そのものを祓う形も広く行われています。

安全で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

健康のご利益

病気平癒は、いま患っている病が癒えることを願う祈願です。本人が参拝できないことの多い祈願でもあり、家族が代わりに受ける代理祈願を認めている社が多くあります。なお、祈願は医療に代わるものではありません。

健康で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

その他のご利益

開運招福は、対象を限らず暮らし全体の巡り合わせが良くなることを願う総称にあたります。五穀豊穣と国家鎮護は、個人の祈願というより共同体や国の平安の祈りとして営まれてきました。芸の道の上達を願う芸能上達も、この分類に入ります。

その他で名高い社

※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあります。並びは知名度や格の順ではありません。

社号からご利益の見当をつける — ただし社号だけでは決まらない

神社の名前の末尾に付く「八幡宮」「天満宮」「神社」「大社」といった呼び名を社号といいます。このうち八幡宮・天満宮のように特定の信仰の広がりを示す社号は、その社が祀る神をおおよそ言い当てます。ご利益が祭神の来歴から導かれる以上、社号が分かれば願いの見当もつく、という順序になります。

ただし社号だけで決まるわけではありません。たとえば「天神社」には、菅原道真とは関わりのない天津神を祀る社もあります。同じ社号でも祀る神が違えば、掲げる願いも変わります。確かめる先は社号ではなく祭神です。

当サイトが系統として記事を持っているのは、下の表のとおり八幡と天神の2つです。稲荷・神明をはじめ全国には他の系統も広がっていますが、ここでは整備できている範囲だけを挙げています。

社号主に祀る神結びつくご利益当サイト掲載
八幡宮・八幡神社・八幡社誉田別命(応神天皇)・神功皇后・比売大神=八幡三神必勝祈願・武運長久・厄除け/神功皇后をあわせて祀ることから安産祈願78社
天満宮・天満神社・天神社・菅原神社菅原道真学業成就・合格祈願54社
社号の表記に厳密な区別の基準はなく、「八幡宮」「八幡神社」「八幡社」はいずれも同じ神を祀ります。系統ごとの詳しい由来は各系統のページに記しています。

ご利益についてよくある質問

「ご利益」は何と読みますか?▾
「ごりやく」と読みます。辞書は「神仏が人間に与えるお恵み、幸運」と説明しており(デジタル大辞泉)、神社やお寺にお参りして受ける恵みを指す言葉として使われてきました。
ご利益と「神徳」はどう違いますか?▾
神徳(しんとく)は「神の威徳」、つまり神さまの側の働きや徳を指す言葉です(デジタル大辞泉)。ご利益が参拝する人の受ける恵みを指すのに対し、神徳はその恵みのもとにある神さまの働きの側を指します。
神社のご利益は誰が決めているのですか?▾
多くは祭神の来歴から語られてきたものです。弓矢を執る武神を祀る八幡宮が必勝祈願を、学者であった菅原道真を祀る天満宮が学業成就を受けとめてきたように、「誰を祀っているか」がご利益の説明になっています。当サイトでは、各社が公式の祈願項目に掲げているものと、祭神の来歴から導いたものを区別したうえで掲載しています。
同じ願いなのに、神社によって祈願の名前が違うのはなぜですか?▾
祈祷を申し込むときの項目名(願意)を各社がそれぞれ定めているためです。学業の願いひとつでも「受験合格祈願」「学業上達祈願」と分けて掲げる社があり、芸能上達を「芸道向上」の名で受ける社(北野天満宮)もあります。同じ名が見当たらなくても、別の名で同じ願いを受けている場合があります。
個々のご利益に関する記述は、各ご利益のページの本文から要約したものです。その出典は、それぞれのページ末尾に記載しています。
最終確認日:2026-08-27