天神信仰
天神さま(天満天神)は、平安時代の学者・政治家である菅原道真公をお祀りする神さまです。右大臣にまで昇りながら大宰府へ左遷され、その地で世を去った道真公は、都に相次いだ天変地異から「祟りをなす神」として畏れられ、朝廷によって手厚く祀られました。やがて怨霊の記憶が薄れるにつれ、慈悲の神・正直の神・冤罪を晴らす神として親しまれ、江戸時代の寺子屋を通じて「学問の神さま」として定着します。社号は天満宮・天満神社・天神社・菅原神社などさまざまで、いまも受験の季節には全国のお宮が祈願の人で埋まります。
数字でみる天神信仰
天神さまは総本宮と総本社が別々にあり、創建の年も二社で異なります。社数も、北野天満宮の数え方と本社を祭神で分類した集計とで三倍以上の開きがあります。
天神信仰の祭神
天神信仰は、実在の人物である菅原道真公と、没後に贈られた神号「天満大自在天神」という二つの名で語られます。祀るのは一柱で、系譜には神格化されていない父祖も並びます。
この信仰の神社が受け継ぐ、標準の祭神構成です。
菅原道真を中心に、系譜上の血縁を並べたものです。伴氏・菅原是善は系譜上の関係で、上の祭祀構成には含まれません。
※ 勧請・分祀によって、天神信仰の神社はこの祭神構成を受け継いでいます。各神社のページでは、この標準構成にその社の御祭神を対応づけて表示しています。
天神信仰のルーツ — 総本宮からのながれ広がる
当サイトの掲載社を、創建の伝えが古い順に並べたものです。天神さまはゆかりの地でそれぞれ独立に興った社が多く、総本宮から勧請の系列が一本に伸びる八幡信仰とは広がり方が違います。
安楽寺と渡唐天神 — 神と仏のあいだの天神さま
参拝が楽しくなる 見どころ・豆知識
天神信仰の神社
まず訪ねたい代表社
下の顔ぶれのうち、太宰府・北野・防府・大阪・谷保は互いに勧請の関係を持たない独立創建の社です。湯島・亀戸のように、のちに勧請で開かれた江戸の社がそれに続きます。
当サイトの掲載社(掲載132社のうち54社)
上に挙げた7社をのぞき、総本宮・社格・称号の順に16社を表示しています。
上宮天満宮・道明寺天満宮・露天神社・犬丸天満宮・有川神社・菅原天満宮(奈良市)・與喜天満神社・大塩天満宮・大生郷天満宮・火除天満宮・吉祥院天満宮・水火天満宮・菅原院天満宮神社・文子天満宮・本村神社・大嵐天神社・荏柄天神社・北野神社(鎌倉市)・弘前天満宮・佐太天神宮・福島天満宮・綱敷天満宮(神戸市)・岩津天満宮・錦天満宮・北菅大臣神社・滝宮天満宮・金沢神社・綱敷天満宮(福岡市)・小平潟天満宮・長洲天満宮・和歌浦天満宮
※ 並び順は旧社格(1946年に廃止された近代の格付け)と、総本宮・一宮などの称号にもとづくものです。格の高さがご利益の大きさを表すものではありません。
天神信仰のよくある質問
天満宮と天神社・菅原神社の違いは?▾
総本社はどこですか?▾
なぜ牛の像があるのですか?▾
なぜ学問の神さまなのですか?▾
お参りするなら何日がよいですか?▾
関連する読み物
- 「日本三大天神」に数える社には諸説があり、太宰府・北野のほかにどの社を挙げるかは一定しません。
- 「日本最古/最初の天満宮」を称する社は防府天満宮のほかにも複数あり、確定した定説はありません。
- 全国の社数は数え方(本社のみか、境内社・合祀を含めるか)で大きく変わります。
- 各社の相殿・配祀の神さま(湯島天満宮の天之手力雄命、谷保天満宮の菅原道武など)は当サイトでは未整備で、主祭神を中心に示しています。