
家内安全
家庭円満
子ども・家庭
家内安全は、家族が息災に日々を過ごせるよう願う祈願です。ほとんどの神社が祈祷の項目に掲げており、正月に受けて一年の平穏を願う形が広く行われています。特定の神さまや総本社に結びついた願いではなく、住まう土地を守る氏神・産土神に願うのが基本とされてきました。授与された神札を神棚に納め、年の初めに新しくする——その一年の区切りが、この祈願の形です。
家内安全は、氏神さまに願うのが基本とされてきた
「家内」は家族と、家という暮らしの単位そのものを指します。家内安全に特定の総本社が無いのは、この願いが本来、住まう土地の神——氏神・産土神に向けられてきたからです。引っ越したらその土地の氏神に挨拶し、正月には氏神から神札を受けて神棚に納める。この形が全国どこでも成り立つため、名高い一社を挙げる性質の祈願ではありません。なお「家内安全」と「無病息災」「健康長寿」は重なる部分が大きく、社によって呼び名が違うだけのこともあります。厄除け・方位除けが「特定の年回りや方角の災いを避ける」祈願であるのに対し、家内安全は年回りに関係なく、いつでも願える祈願です。
どんなときに受ける祈願か
年の初めに
初詣にあわせて受け、授与された神札を神棚に納めるのが広く行われている形です。神札は年の初めに新しくし、古いものは社の古札納所に納めます。
引っ越したとき
新しい住まいの氏神に改めて挨拶するのが通例とされます。以前の社の神札を引き続き祀っても差し支えありません。
家族の節目に
亀戸天神社は歳祝祭・成人式祝祭・命名奉告祭を、大宮八幡宮は成人奉告・立志詣で・賀寿の祝いを、家内安全と同じ祈祷の案内に並べています。
ほかの祈願とまとめて
筥崎宮は「厄除開運 身体安全/家内安全/病気平癒」を一つの項目にまとめ、太宰府天満宮は「家内安全・開運」として掲げています。願う中身が重なるためです。
家内安全の基本——願う相手・時期・神札
この祈願に総本社はありません。どこに願うかと、神札を新しくする周期が要点になります。
主に祈願される時期
年の初め(初詣)
通年受け付けている社がほとんどです
よく見る授与品
家内安全の神札・御守
願う相手
氏神・産土神
住まう土地を守る神。引っ越したら改めて挨拶するのが通例
重なる祈願
無病息災・健康長寿・厄除け
家内安全と結びつく神さま
家内安全は特定の神に結びついた願いではありません。住まう土地の氏神・産土神が第一で、神棚では伊勢神宮の神札(神宮大麻)とあわせて祀るのが一般的な形とされます。下に並ぶのは、掲載社が実際に祀っている神です。
伊勢神宮の祭神。神棚に納める神宮大麻は伊勢神宮の神札で、氏神の神札とあわせて祀るのが一般的な形とされます。
全国の八幡宮の祭神。多くの八幡宮が祈祷の項目に家内安全を掲げていますが、これはこの神に固有のご利益というより、地域の鎮守として暮らし全般を引き受けてきたことによります。
家内安全の神社
当サイトの掲載社(掲載132社のうち18社)
総本宮・社格・称号の順に16社を表示しています。
宇佐神宮八幡総本宮別表神社豊前国一宮勅祭社
うさじんぐう ・ 大分県 ・ 官幣大社出典で確認詳しく →
石清水八幡宮二所宗廟別表神社二十二社勅祭社
いわしみずはちまんぐう ・ 京都府 ・ 官幣大社出典で確認詳しく →
筥崎宮日本三大八幡別表神社筑前国一宮
はこざきぐう ・ 福岡県 ・ 官幣大社出典で確認詳しく →
新田神社薩摩国一宮別表神社
にったじんじゃ ・ 鹿児島県 ・ 国幣中社出典で確認詳しく →
鶴岡八幡宮
つるがおかはちまんぐう ・ 神奈川県 ・ 国幣中社出典で確認詳しく →
藤崎八旛宮別表神社
ふじさきはちまんぐう ・ 熊本県 ・ 国幣小社出典で確認詳しく →
千栗八幡宮肥前国一宮別表神社
ちりくはちまんぐう ・ 佐賀県 ・ 国幣小社出典で確認詳しく →
柞原八幡宮豊後国一宮別表神社
ゆすはらはちまんぐう ・ 大分県 ・ 国幣小社出典で確認詳しく →
谷地八幡宮別表神社
やちはちまんぐう ・ 山形県 ・ 県社記事の記述から詳しく →
大宮八幡宮別表神社
おおみやはちまんぐう ・ 東京都 ・ 府社出典で確認詳しく →
鎮守府八幡宮
ちんじゅふはちまんぐう ・ 岩手県 ・ 県社出典で確認詳しく →
亀山八幡神社
かめやまはちまんじんじゃ ・ 三重県 ・ 県社記事の記述から詳しく →
富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう ・ 東京都 ・ 府社出典で確認詳しく →
手向山八幡宮
たむけやまはちまんぐう ・ 奈良県 ・ 県社出典で確認詳しく →
大分八幡宮
だいぶはちまんぐう ・ 福岡県 ・ 県社出典で確認詳しく →
大崎八幡宮国宝(社殿)別表神社
おおさきはちまんぐう ・ 宮城県 ・ 村社出典で確認詳しく →
※ 並び順は旧社格(1946年に廃止された近代の格付け)と、総本宮・一宮などの称号にもとづくものです。格の高さがご利益の大きさを表すものではありません。
神札は神棚に納め、一年で新しくします
祈祷を受けると家内安全の神札が授与されます。神棚がある家では宮形に納め、無い場合は目線より高い清浄な場所に、白い紙などを敷いて置くのが通例です。神棚は明るく風通しのよい場所に、南向きまたは東向きに設けるのがよいとされます。納めるのは伊勢神宮の神札である神宮大麻、氏神の神札、崇敬する社の神札という形が一般的です。神札は年の初めに新しいものと替え、古い神札は社の古札納所に納めます。米・酒・塩・水を供えるのが基本とされますが、家ごとの事情に応じて簡略にして差し支えないと案内する社もあります。初穂料・受付時間は社ごとに異なり、当サイトでは未確認の社が多くあります。参拝前に公式サイトでご確認ください。
家内安全のよくある質問
家内安全はどの神社で願えばよいですか?▾
住まう土地の氏神・産土神に願うのが基本とされてきました。八幡宮・天満宮をはじめ、ほとんどの社が祈祷の項目に掲げています。
神棚がない場合はどうすればよいですか?▾
目線より高い清浄な場所に、白い紙や布を敷いて神札を置く形が案内されることが多くあります。トイレと背中合わせになる場所や、人の出入りの激しい扉の上は避けるとされます。
神札はいつ替えるのですか?▾
年の初めに新しくするのが通例です。古い神札は授与された社の古札納所に納めます。
引っ越したら神社も変わりますか?▾
新しい住まいの氏神に改めて挨拶するのが通例とされます。以前の社の神札を引き続き祀っても差し支えありません。
厄除けや病気平癒と一緒に願えますか?▾
願えます。筥崎宮は「厄除開運 身体安全/家内安全/病気平癒」を一つの項目にまとめており、太宰府天満宮は「家内安全・開運」として掲げています。
- 家内安全は氏神・産土神に願う祈願で、特定の総本社を持ちません。そのため当ページには「名高い神社」の一覧を置いていません。
- 神棚の設け方・神札の並べ方には地域差・社による差があります。参拝先の案内に従ってください。
最終確認日:2026-08-27