厄
厄除け
厄祓い・災難除け
厄除・方除掲載26社のうち 20社
厄除けは、身にふりかかる災いをあらかじめ祓っておくための祈願です。人生には慎むべき年回りがあるという考え方は古くからあり、数え年で男性42歳・女性33歳を大厄とする厄年が広く知られています。前後の年を前厄・後厄と呼び、三年がかりで慎むのが一般的です。八幡さまは弓矢を執って邪を退ける武神とされることから、全国の八幡宮が厄除けの社として親しまれてきました。厄年に限らず、方位や引っ越し、新しい仕事の節目に祓いを受ける人も少なくありません。
「祓う」と「除ける」——厄除けが引き受けているもの
厄除けは、すでに身についた穢れや災いを祓い落とす「厄祓い」と、これから来る災いを寄せつけないようにする「厄除け」の両方を含んだ言葉として使われています。神社では大祓詞などを奏上して罪穢れを祓い、以後の平穏を祈ります。似た祈願に「方位除け(方除け)」がありますが、こちらは家相や引っ越しの方角、九星による凶方位を対象としたもので、厄年とは別の体系です。厄年の年齢は数え年で数えるのが通例で、社によっては新年の元日から、あるいは立春から数えるなど扱いが異なります。年齢の一覧は各社が掲示しているので、参拝前に確認しておくと迷いません。
厄除けの基本
主に祈願される時期
年明け〜節分(2月上旬)
厄年は年の初めに祓うのが通例
大厄
男性42歳/女性33歳(数え年)
前後の年を前厄・後厄と呼びます
よく見る授与品
厄除守・方位除守・破魔矢
結びつく信仰
八幡信仰ほか
弓矢で邪を退ける武神としての性格から
厄除けで名高い神社
石清水八幡宮三大八幡・国家鎮護
京都府八幡市。平安京の裏鬼門(南西)を守る社として朝廷の崇敬を集め、厄除けの社として知られます。
宇佐神宮八幡総本宮
大分県宇佐市。全国約4万社の八幡宮の総本社で、厄除開運の祈願を受け付けています。
鶴岡八幡宮武家の守護神
神奈川県鎌倉市。源頼朝が鎌倉の中心に据えた社で、鎌倉の総鎮守として厄除けの信仰を集めます。
吉田神社当サイト未掲載
京都市左京区。追儺式を伝える節分祭で知られ、厄除けの参拝者が集まります。
八坂神社当サイト未掲載
京都市東山区。疫病を鎮める祇園信仰の中心で、災厄除けの社として全国に分社があります。
※ 全国的に知られた社を挙げています。当サイトに掲載済みの社にはリンクがあり、「当サイト未掲載」とあるものは今後の収集対象です。並びは知名度や格の順ではありません。
厄除けと結びつく神さま
誉田別命(八幡さま)
弓矢を執る武神とされ、邪を退け災いを祓う力が期待されてきました。八幡宮で授与される破魔矢は、この性格をよく表しています。
素戔嗚尊(祇園さま)
疫病を鎮める神として信仰され、八坂神社をはじめとする祇園社・天王社で祀られます。八幡信仰とは別系統ですが、災厄除けの代表的な神です。
掲載社のうち、このご利益を掲げる社に祀られている神
誉田別命(18社)息長帯比売命(17社)仲哀天皇(8社)玉依姫命(6社)比売大神(5社)住吉三神(3社)多紀理毘売命(3社)武内宿禰(3社)八幡大菩薩(2社)市杵島姫命(2社)菅原道真(2社)多岐津姫命(2社)彦火火出見尊(1社)瓊瓊杵尊(1社)
※ これは「このご利益を掲げる神社に、どの神が祀られているか」を数えたものです。神さまとご利益の因果を示すものではありません。
厄除けを掲げる神社(掲載26社のうち20社)
総本宮・社格・称号の順に、代表的な16社を表示しています。
北野天満宮二十二社天満宮総本社
きたのてんまんぐう ・ 京都府 ・ 官幣中社
宇佐神宮八幡総本宮
うさじんぐう ・ 大分県 ・ 官幣大社
太宰府天満宮天満宮総本宮
だざいふてんまんぐう ・ 福岡県 ・ 官幣中社
石清水八幡宮二所宗廟
いわしみずはちまんぐう ・ 京都府 ・ 官幣大社
鹿児島神宮
かごしまじんぐう ・ 鹿児島県 ・ 官幣大社
筥崎宮日本三大八幡
はこざきぐう ・ 福岡県 ・ 官幣大社
新田神社薩摩国一宮
にったじんじゃ ・ 鹿児島県 ・ 国幣中社
鶴岡八幡宮
つるがおかはちまんぐう ・ 神奈川県 ・ 国幣中社
千栗八幡宮肥前国一宮
ちりくはちまんぐう ・ 佐賀県 ・ 国幣小社
柞原八幡宮豊後国一宮
ゆすはらはちまんぐう ・ 大分県 ・ 国幣小社
藤崎八旛宮
ふじさきはちまんぐう ・ 熊本県 ・ 国幣小社
鎮守府八幡宮
ちんじゅふはちまんぐう ・ 岩手県 ・ 県社
誉田八幡宮
こんだはちまんぐう ・ 大阪府 ・ 府社
大宮八幡宮
おおみやはちまんぐう ・ 東京都 ・ 府社
富岡八幡宮
とみおかはちまんぐう ・ 東京都 ・ 府社
手向山八幡宮
たむけやまはちまんぐう ・ 奈良県 ・ 県社
※ 並び順は旧社格(1946年に廃止された近代の格付け)と、総本宮・一宮などの称号にもとづくものです。格の高さがご利益の大きさを表すものではありません。
厄年は数え年で数えます
厄年は満年齢ではなく数え年(生まれた年を1歳とし、元日ごとに1つ加える)で数えるのが通例です。祓いを受ける時期は年明けから節分までとされることが多いものの、年内であればいつでも受け付ける社がほとんどです。祈祷後にいただいた御札は神棚か、目線より高い清浄な場所に納め、一年で新しくします。受付時間・初穂料は社ごとに異なり、当サイトでは未確認の社が多くあります。参拝前に公式サイトでご確認ください。
厄除けのよくある質問
厄年は数え年ですか、満年齢ですか?▾
数え年で数えるのが通例です。生まれた年を1歳とし、元日ごとに1つ加えます。社によっては立春を区切りとする場合もあるため、掲示や公式サイトの一覧を確認するのが確実です。
厄除けと厄祓いは違いますか?▾
厳密には、すでにある穢れを落とすのが「厄祓い」、これから来る災いを寄せつけないのが「厄除け」とされますが、実際にはほぼ同じ意味で使われています。社によって呼び方が異なるだけと考えて差し支えありません。
厄年以外に受けてもよいですか?▾
問題ありません。引っ越し・転職・新築など生活の節目に祓いを受ける方は多く、年齢にかかわらず受け付けられます。
方位除けとは何が違うのですか?▾
厄年という年齢の節目を対象とするのが厄除け、家相や引っ越しの方角・九星による凶方位を対象とするのが方位除けです。別の体系なので、両方を受ける方もいます。
関連するページ
- 厄年の年齢や数え方の起点(元日か立春か)は社によって異なります。参拝先の掲示に従ってください。
- 厄年の起源は陰陽道に求める説が知られていますが、確定した定説はありません。
最終確認日:2026-07-20